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翻訳: Ayaka Kitajima
校正: Riaki Poništ
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7000
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およそ2千年前の地球は
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6874
1836
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毛皮に覆われたマンモスが歩き回る
極寒の世界でした
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8710
3595
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厚さ何千メートルという
巨大な氷床で覆われていたのは
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12305
3340
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主に北アメリカ、アジア
ヨーロッパの一部でした
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15665
2639
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この時代は一般的に
「氷河期」と言われます
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18304
3294
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地質学者の間では
「最終氷期最盛期」と呼ばれています
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21598
3822
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氷床が最も拡大した
最後の時代だからです
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25420
3777
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「氷河期」というのは非公式名であり
きちんとした定義はありません
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29197
5502
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この百万年間で
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34699
1675
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氷期最盛期は
10回あったと言われています
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36374
3400
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地球が誕生してから
気候は激しく移り変わってきました
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39774
2959
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何億年もの間
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42733
1730
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地球には極氷冠が
存在しませんでした
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44463
2301
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よって海面は今よりも
70メートルほど高かったのです
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46764
3430
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もう一方の極端な例を言うと
約7億年前には
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50544
3470
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ほぼ地球全体が氷に覆われていました
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54014
2679
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「スノーボール・アース(全球凍結)」
と呼ばれる出来事です
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56693
3471
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このように極端な気候変動が
起こるのはなぜでしょう?
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60194
3410
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要因の1つは
大気中の二酸化炭素です
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63804
3769
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熱を逃さない温室効果ガスの一種です
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67573
2060
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自然の過程には
噴火活動や
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2671
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岩石の化学的風化
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72304
1838
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そして有機物の埋没などがあり
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74142
2262
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何億年も続くことで
大気中の二酸化炭素に大きな変化を与えます
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76404
5130
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過去百万年の間
二酸化炭素の量は比較的少なく
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氷期最盛期が
繰り返し起こったのは
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85843
2412
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地球の周期的な公転が原因です
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88255
2389
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地球が公転することで
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91304
1390
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地軸がブレたり傾いたりするので
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92694
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地表の様々な場所での
日射量が変わります
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95743
3950
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このブレと公転の楕円軌道が
あいまって
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99693
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夏の気温が変動します
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102541
1894
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夏至の時点で
地球が太陽と近いか遠いかが
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104435
2478
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その年の夏の気温に
影響します
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106913
2310
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約10万年に一度
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109573
2561
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このような条件が重なって
極寒状態が数千年も続きます
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112134
5008
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夏の気温も 冬の雪が溶けるほどには
上がらないため
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3814
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年々雪が蓄積していきます
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2888
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このようにしてできた氷床が
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123844
2370
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太陽光から生まれる熱を跳ね返し
気温が更に下がります
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126214
3559
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同時に 環境の寒冷化により
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129795
2449
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大気中の二酸化炭素が海に吸収され
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132244
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地球の寒冷化と氷河拡大が
進行するというわけです
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およそ2万年前
この傾向が覆されました
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138814
3110
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地球の公転軌道の変化で
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141964
1840
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巨大な氷床を照らす夏の日射量が増え
氷床が溶け始めたのです
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143804
4580
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海面は130メートル上昇し
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148774
2739
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二酸化炭素が海中から
大気内へと放出されました
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151513
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花粉と海洋化石を分析した
地理学者によると
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6千年前に気温がピークに
達したことがわかっています
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158693
3812
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その後再び公転軌道が変化して
寒冷化が再開しました
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162505
3809
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この次はどうなるのでしょう?
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166314
1760
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気候記録から読み取れる
自然周期に基づいて予測すると
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168074
3129
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通常どおりなら
ゆるやかな寒冷化が
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3901
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あと数千年ほど続くはずです
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2121
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ところが 約150年前
この傾向が突然逆転しました
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177225
3881
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一体なぜでしょう?
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181416
1120
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大気中の二酸化炭素量は
化石燃料の使用が増加した19世紀から
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182536
4315
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増加を続けています
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186851
1926
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南極の気泡を調べることで
判明した事実です
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3776
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二酸化炭素量の急激な増加と同時に
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192859
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世界の平均気温が
1Cº近く上昇しました
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195743
4412
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氷床コアと大気環境測定所から
わかっているのは
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200155
2830
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二酸化炭素量の増加ペースも
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202985
2939
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量そのものも
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206214
1100
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今が過去80万年間で
最大だということです
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207584
2569
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コンピュータ計算では
2100年までに化石燃料の燃焼量次第で
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5380
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更に1Cºから4Cºの温暖化が
見込まれています
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グリーンランドと南極に現存する
氷はどうなるのでしょう
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218895
4290
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過去の気候変動から考えると
わずかな温暖化でも
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223185
3747
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何千年も続く氷河融解の
引き金となりえます
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226932
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今世紀の終わりには
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1674
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氷河融解により海面が
30〜100メートル上昇する見込みです
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多くの沿岸都市や島国が
影響を受けるでしょう
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237375
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4Cºの気温上昇が
数千年続けば
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海面が10メートルも上昇
する可能性もあります
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科学者たちは
過去の気候を研究することで
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何百万年もかけて地球を形作ってきた
氷河変動の原因を調べます
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研究結果によると
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二酸化炭素排出量の減少に向けて
今 行動すれば
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3783
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氷河の後退を食い止め
沿岸地域を救うチャンスは残っているようです
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