This video has Japanese subtitles only. Please double-click on the Japanese subtitles below to play the video.
00:00
翻訳: Yurie Yamane
校正: Tomoyuki Suzuki
0
0
7000
00:07
一年中 世界中にある
何百もの病院の研究者たちが
1
7908
4402
00:12
インフルエンザ患者からサンプルを取り
2
12310
2709
00:15
ある一つの目的のために
ウイルス専門家に送っています
3
15019
4160
00:19
次の流行期に向けてのワクチンの設計です
4
19179
4089
00:23
しかし なぜ毎年新しいワクチンが
必要なのでしょうか
5
23268
3111
00:26
おたふく風邪や風疹のような疾病のワクチンは
幼児期に2回の注射をすれば
6
26379
4500
00:30
終生免疫になります
7
30879
2749
00:33
インフルエンザの何が特別なのでしょう?
8
33628
2992
00:36
対策を難しくさせている
2つの要因があります
9
36620
3170
00:39
第1に インフルエンザウイルスには
100種以上の亜型があり
10
39790
4420
00:44
流行する型は季節ごとに
変化していることです
11
44210
4099
00:48
第2に インフルの遺伝暗号は
他の多くのウイルスよりも急速に
12
48309
4224
00:52
変異できるようになっていることです
13
52533
2287
00:54
宿主の細胞をウイルス生産工場へと転換させて
インフルは広まっていきます
14
54820
6090
01:00
ウイルスが宿主の細胞に飲み込まれると
遺伝物質が放出され
15
60910
4771
01:05
これは細胞核へと進んでいきます
16
65681
2297
01:07
そこで 通常は宿主の遺伝子を
複製している細胞機構が
17
67978
3863
01:11
代わりにウイルスの遺伝子を複製し始め
18
71841
3041
01:14
次々とウイルスのコピーを
産出していきます
19
74882
3435
01:18
新しいウイルスは 殻に包まれて
細胞内に詰め込まれ やがて細胞が破裂すると
20
78317
4735
01:23
作りたてのインフルエンザウイルスは
外に排出され 次々と細胞を感染させていきます
21
83052
6370
01:29
大半のウイルスは
このシナリオに従っています
22
89422
2470
01:31
インフルの特殊性はその遺伝物質が
DNAではなく
23
91892
4090
01:35
RNAという類似の物質であることです
24
95982
3321
01:39
そして RNAウイルスは
ずっと変異スピードが速いのです
25
99303
4890
01:44
細胞がDNAを合成するときには
26
104193
1901
01:46
備わっている校正機能が
間違いを感知し 訂正します
27
106094
4260
01:50
しかし RNA合成機構には
この安全装置がありません
28
110354
4500
01:54
エラーは入り込むと そのまま残って
ウイルスの新たな変異体を生み出すのです
29
114854
5149
02:00
なぜ これが問題なのか?
30
120003
1390
02:01
ワクチンはウイルスを認識することが
必要だからです
31
121393
3230
02:04
インフルエンザワクチンは
ウイルス自体の表面にあるものと
32
124623
4741
02:09
同じ物質である
抗原というものを含んでいます
33
129364
3192
02:12
体はその断片を異物として認識し
34
132556
3098
02:15
抗原にピッタリと合致する
抗体と呼ばれる化合物を作り出します
35
135654
3409
02:19
抗原にピッタリと合致する
抗体と呼ばれる化合物を作り出します
36
139063
3031
02:22
予防接種を受けた人が
実際にウイルスに遭遇すると
37
142094
3060
02:25
プログラムされた抗体は
免疫システムが 脅威を認識し
38
145154
4460
02:29
動員をかけて感染を防止することを
支援します
39
149614
4081
02:33
その抗原はインフルエンザの
ウイルス株ごとに異なっています
40
153695
4191
02:37
もし予防接種が1つのウイルス株に対する
免疫システムを備えていても
41
157886
3440
02:41
異なるウイルス株はなおも
侵入できるかもしれません
42
161326
3251
02:44
同じウイルス株の中でさえ
43
164577
2508
02:47
これらの遺伝変異は素速く
表面の化合物を変え得るので
44
167085
4131
02:51
抗体が認識しないかもしれません
45
171216
4150
02:55
事態をさらに複雑にするのは
46
175366
1992
02:57
時々2つの異なるウイルス株が合わさり
まったく新しい交配種ウイルスを作ることです
47
177358
5809
03:03
おかげで インフルの予防接種は
48
183167
3119
03:06
形を変えて動く標的を
射るかのようなものなのです
49
186286
3781
03:10
そういうわけで科学者たちは
定期的にデータを集め
50
190067
2820
03:12
どのウイルス株が広まっていて
51
192887
2221
03:15
前年の型に比べてどの程度
変異しているかを
52
195108
2711
03:17
調べているのです
53
197819
2628
03:20
毎年2回 世界保健機構が専門家を集め
54
200447
3951
03:24
すべてのデータを分析しています
55
204398
1989
03:26
北半球と南半球のそれぞれで
1度ずつ会合を開いているのです
56
206387
3171
03:29
科学者たちは どのウイルス株を
その季節のワクチンに含めるのかを決定します
57
209558
4230
03:33
現在の仕様である4価ワクチンに合わせ
4種類を選んでいるのです
58
213788
4302
03:38
インフルの回避行動にも関わらず
59
218090
2308
03:40
近年 機関の予想は必ずと言っていいほど
的中しています
60
220398
5410
03:45
インフルのウイルス株がさらに変異しても
ワクチンはたいてい十分にいい線をいっていて
61
225808
4301
03:50
予防接種をした人が
インフルにかかったとしても
62
230109
3200
03:53
本来よりも軽く短い病状で済むでしょう
63
233309
4830
03:58
予防接種は集団の中にいる
医学的な理由で注射を受けられない人たちを
64
238139
3421
04:01
守るのにも役立ちます
65
241560
2550
04:04
その周囲の人がウィルスキャリアに
なることを防げるのです
66
244110
3402
04:07
これは集団免疫といわれるものです
67
247512
2266
04:09
予防接種でインフルに
かかるわけではありません
68
249778
2272
04:12
ワクチンには病気にする能力のない
不活性ウイルスが入っています
69
252050
4149
04:16
予防接種の後は疲労感や痛みを
感じるかもしれませんが
70
256199
2801
04:19
感染したのではありません
71
259000
1709
04:20
それは ワクチンに対する
ごく普通の免疫反応です
72
260709
3132
04:23
世界には予防接種の代わりに
生きた弱毒化ウイルスを含む吸入型ワクチンを
73
263841
4020
04:27
使用しているところもあります
74
267861
2848
04:30
これも 圧倒的多数の人々に対して
安全です
75
270709
4332
04:35
免疫システムが機能しない人々だけは
危険を伴いますが
76
275041
3471
04:38
通常 そういう人は
生きたワクチンを投与されません
77
278512
3408
04:41
一方で 科学者たちは変異したものであれ
どんなウイルス株に対しても
78
281920
4031
04:45
万能のインフルエンザワクチンの
開発に取り組んでいます
79
285951
3551
04:49
それが実現するまでは
次年度向けのワクチン探しが続くでしょう
80
289502
4060
New videos
このウェブサイトについて
このサイトでは英語学習に役立つYouTube動画を紹介します。世界中の一流講師による英語レッスンを見ることができます。各ビデオのページに表示される英語字幕をダブルクリックすると、そこからビデオを再生することができます。字幕はビデオの再生と同期してスクロールします。ご意見・ご要望がございましたら、こちらのお問い合わせフォームよりご連絡ください。